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症例

 下記の症例は、実際の症例ではなく、実際の症例を参考にして、私自身が多少脚色したものである。うまくいった症例から、反省すべき症例へと並べてある。サノレックスを処方した患者さんは、薬を処方できる期間の関係上14日ごとに通院して頂いている。
 ほぼ理想体重になった後も、定期的に通院して頂いている患者さんもかなりいるが、下記には記載していない。

1.33歳、女性、身長163cm、体重87KG、BMI32.7、理想体重58.5、初診時より理解力高く、意欲も充分、防風通聖散を処方、食事制限と軽い運動療法のみで、受診のたびに4〜5Kgづつ体重が減少し、7か月程で理想体重となった。
 本人によると、最初だけであとは空腹感はほとんどないとのこと。理想体重になった後の血液検査でも異常はなく、心配された貧血も認められなかった。1か月に1〜2Kg程度が無理のないやせ方だが、筋肉量の減少はごく僅かで今後筋トレを併用し十分回復可能と考えられた。

2.38歳、男性、身長175cm、体重138Kg、BMI45.1、理想体重67.4Kg、BMIからすると、サノレックスの適応があったが、本人の希望により防風通聖散を処方した。2回目の受診時は、水分が抜けるため、体重の減少は4Kgであったが、その後は、1か月にほぼ2Kgずつコンスタントに体重が減少し、空腹感も少なく目立ったリバウンドもない。
 しかし最初の出だしの体重が多いため、今だ体重が125Kgあり、運動が充分にできないことが本人の不満である。野菜中心の食事でも美味しく味付けでき、食事の好みも変わってきたとのことである。

3.52歳、女性、身長155cm、体重91Kg、BMI39.1、理想体重52.9Kg、本人もサノレックスを希望、食事療法を守ってくれたのと、サノレックスが著効、受診の度に、2Kg、1Kg、その後もコンスタントに1Kgずつ減少し、防風通聖散に変更した後も1Kgづつ体重が減少している。
 尚、この患者さんは糖尿病も併発(75g糖負荷試験)していたため、経口糖尿病役を併用したが、HbA1C(JDS値)の値は、8.7より、7.1、6.1と体重減少に伴い著明に改善し、患者さん自ら行なっている血糖自己測定でも血糖値の著明な改善を認めている。

4.34歳、男性、身長172cm、体重92Kg、BMI31.1、理想体重65.1Kg、本人も納得し、防風通聖散でコントロール。最初は野菜中心の食事が作れず、外食中心で、体重が横ばいの状態が4か月続いた。
 正しいダイエット食の作り方を指導、本人も粘り強い性格で通院も継続、食生活も徐々に改められ、体重が横ばいのときもあるものの、ほぼ1か月に1Kgのペースで減少するようになった。理想体重にあと少しのところまできている。

5.45歳、男性、身長168cm、体重116Kg、BMI41、理想体重62.1Kg、BMIからすると適応があるが、本人も最初から強くサノレックスを希望しており、初診時より薬剤に頼りがちな傾向が見られた。
 2回目の受診は心理的にも薬が著効し、3Kgの体重減少が認められたが、薬のみでは完全に食欲がなくならないことに気づくと、3回目、4回目の受診時はほとんど体重減少を認めなくなった。
 そこで、5回目の受診時に薬のみでは食欲は完全には抑えられないことを説明し、食事療法の重要性を詳しく説明した。その後、0.5Kgづつ体重減少が認められるようになった。6回目の処方が終わり、防風通聖散に移行した後も、1か月に0.5Kg体重が減少することが多くなった。

6.39歳、女性、身長162cm、体重85Kg、BMI32.4、理想体重57.7Kg、防風通聖散を処方、しばらく通院するも、1Kg体重減少するもリバウンドし元の体重に戻り、再度体重が横ばいの状態が続き、また、体重が1〜2Kg減少すると再度リバンドするといったことを繰り返す。
 本人に、食事を減らしていますかと質問すると、「これ以上減らせないくらい減らしています。」との返答で、私もどう答えてよいものか悩んでしまった。結局患者さんは通院を止めてしまった。

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