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食事療法と運動療法の重要性

 糖尿病において食事療法と運動療法は欠かせない。いくらお薬などでコントロールしても、この食事療法や運動療法が不充分だと、糖尿病のコントロールはうまくいかない。
 これらが守れないと、体重増加をまねいたり、血糖値が徐々に増加し、不良な糖尿病のコントールにつながる。

 体重増加は、糖を処理する能力、つまり、耐糖能を悪化させ、体内から分泌されるインスリンの効きを悪くする。血糖値が徐々に増加すると、体の代謝状態が悪化し、さらに血糖値が上昇するという悪循環になる。この悪循環を断ち切るためにも、食事療法と運動療法の重要性は、糖尿病の患者さんにとってはいくら説明しても足りないくらい大事なことだと思う。

 食事療法については、患者さんの職業を考慮し、その方の1日の運動量に応じた1日の摂取カロリーの設定が必要になる。さらに、お菓子など甘い食材や、甘い飲み物を控えるなど、血糖の上昇要因につながることを止めるようにとの説明が必要になる。
 とくに、缶コーヒーなどの甘い飲み物は、糖分の含有量が非常に多く、1か月などの短期間での摂取でも、充分に糖尿のコントロール状態、すなわち、HbA1C値を悪化させる要因になるので充分な注意が必要である。
 同じお薬を処方していても、突然、HbA1Cが上昇したケースなどに、このような甘い飲料水の摂取の習慣が散見される。

 運動療法の重要性は、おもに、インスリンの作用で血液中のブドウ糖を取り込んで、血糖値を低下させてくれる臓器である、筋肉の量を増やしてくれることにある。
 さらに、運動療法には、体の代謝状態を改善し、このことも血液中のブトウ糖を処理する能力である、耐糖能を高めてくれる働きがある。
 また、運動することにより、良好な睡眠がえられ、睡眠不足は耐糖能を悪化させる要因のひとつなので、このことも血糖値を低下させてくれることにつながる。

 このように、食事療法と、運動療法は、車の両輪のように働き、相互に耐糖能の改善に役だっている。糖尿病の治療の基礎は、この食事療法と運動療法であり、お薬やインスリンは血糖値を下げる補助的な役割といってもよい。 しかも、食事療法についても、同じ程度のカロリーの摂取が重要で、運動療法も、同じ程度の負荷の運動を定期的に行うことが重要で、このことにより、安定して血糖値をコントロールできる。

 また、食事療法と運動療法は、お薬の効果を高めてくれるという作用がある。つまり、食事療法、運動療法を厳格に守ると、少ないお薬の量、種類で糖尿病のコントロールが可能となる。患者さんにとっても、飲むお薬の量、種類は少ない方がよいわけで、食事療法、運動療法をきちんと守ったうえでの糖尿病の治療は、この意味でも合理的な治療といえる。

 食事療法については、朝食、昼食、夕食と3食バランスよく食べる必要がある。とくに、朝食を抜いたり、夕食だけ多くなったりすると、血糖値が上昇し、血糖コントロールが乱れてくる原因となる。
 運動療法についても、毎日、あるいは週2〜3回などコンスタントに続けられる運動が望ましく、運動量にばらつきがあると、どうしても血糖値が変動しやすく、やはり血糖コントロールが乱れる原因となる。

 とくに、初診時にこうした食事療法と、運動療法の説明をすることが重要で、血糖値を徐々にコントロールし、お薬を使用することもあるが、長期間に渡る糖尿病の治療のスタートとして非常に重要である。
 以上のように、食事療法と運動療法を糖尿病李朝の基本にすることは、非常に患者さんにとって有用と思われるので、ぜひ守って頂き良好な血糖コントロールを目指して頂きたい。

 下記は、食事療法に役立つ「糖尿病の食事療法」へのリンクである。

http://www.oct-net.ne.jp/~jinikai/page038.html


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