内科、小児科、消化器科を掲げておりますが、まず、患者さんの病気の発症、経過、現在の症状についてよくお話を聞き、治療が可能と判断した場合は、血液検査、腹部超音波検査、胃内視鏡検査、胃X線検査、(ホルター)心電図検査、酸素分圧測定検査、ドップラーによる動脈血流測定検査、インフルエンザや溶連菌迅速診断検査、血球カウンターを用いての緊急検査等、必要な検査を行ったり、その他検査計画をたて、病気が改善に向かうよう全力で努力する方針です。
一方、少し難しい症例の場合は、最適な提携病院に迅速に紹介致します。
たとえば、咳、たん、鼻水など風邪様症状が全く無く、発熱のみの場合、抗生剤(抗菌剤)と解熱剤の処方で解熱しない場合、A型肝炎や伝染性単核球症などを考えて血液検査をします。それが、通院で直せる程度のものであれば治るまで、時々診察し、外来で経過をみます。
外傷についてもあまりにも大きなものでない場合は、自分で縫って処置をし、治るまで処置をして通院して頂きます。皮下の炎症なども手に負えないものでない場合は、自分で切開排膿して込めガーゼをし、治るまで込めガーゼを交換など処置をして通院して頂きます。
こうした自分で直せる発熱以外の、極端な白血球減少や、若年発症のリウマチなどの膠原病の場合は、すみやかに、患者さんに適した提携病院へ紹介させて頂きます。
東大宮総合病院、西武総合病院と非常に救急車の搬入の多い病院で勤務しておりましたので、その経験を生かし全力で治療に当たらせて頂きます。
次に、専門外来について解説します。
糖尿病は、糖尿病かどうかを血糖、HbA1C値に基づいて判断し、必要に応じて糖負荷試験を行います。そして、糖尿病と診断が確定すると、患者さんの血糖のコントロール状態に応じて治療を開始することになります。具体的には、食事療法と運動療法のみの患者さん、お薬の追加が必要な患者さん、インスリンの注射が必要な患者さんに分けて、その患者さんに適切な治療を行うよう治療方針を決めます。いずれにしても、患者さんの医療費の負担を考慮し、かつ、良好な血糖のコントロール状態(HbA1C値)が得られるよう配慮致します。
通院間隔も、4週間に1度の通院ですむようにし、患者さんの負担が少なくすることを心がけています。合併症についても、尿中のアルブミン/クレアチニン比や眼科での眼底検査で、糖尿病による合併症がないかどうか、定期的にチェックすることを考えています。
さらに、当院では、ほぼ全員の患者さんに、血糖自己測定器を無料でお渡しし、血糖自己測定値の値を血糖自己測定ノートに記載して頂き、それを診察の際に参考にし、患者さんの血糖のコントロール状態の正確な判断の指標に役立てています。
当院は、血糖のコントロール状態(HbA1C値)がよいことも特徴で、ほとんどの患者さんは、その値が7.0以下で、他院からたくさんの糖尿病患者さんを紹介して頂いております。
血糖のコントロール状態が不良な場合は、経口薬とインスリンの併用療法(Basal Supported Oral Therapy)も、積極的に行なっております。急速に前記の血糖のコントロール状態が改善するのが特徴です。低血糖についても詳細に説明して説明用紙をお渡し、その際に服用して頂くブドウ糖を薬局で無料で購入して頂いています。
これから妊娠治療を行う患者さん、妊婦の方の治療も、妊婦の方に使えるインスリン治療にて通院して頂いています。上記の低血糖値と同様、血糖自己測定が非常に役に立っております。 いずれの糖尿病の患者さんにも、安価でよい血糖コントロール(HbA1C値)になって頂くよう全力で努力しておりますので、是非、受診のご参考にしてください。
ダイエット外来では、まず、患者さんの身長、体重を測定し、それをもとに、BMI(体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m))、理想体重(身長(m)×身長(m)÷体重(Kg))を求め、それに応じて」、お薬をサノレックス(マジンドール)か防風通聖散のいずれか、もしくは両方を出すことになります。
これまでの診療実績では、防風通聖散単独投与の方が治療成績がよいとの結果が出ていますが、患者さんの希望およびこちらの意見を考慮し、お薬を決めています。
いずれの方法にしても、最初は体重が減らなかったり、最初は体重が減るものの途中から体重が減らなくなる場合もあり、このことは、初診時にていねいに説明しています。
体重が減らない場合などは、その対策のレジメをお渡しし、その患者さんの体重が減るお手伝いをしております。
カロリーの説明は時間の関係上次回になることが多いのですが、その説明終了後の受診の適切な時期に、ダイエットチェックリストで患者さんのライフスタイルの問題点を解決するように努力をしております。
通院を止めるとリバウンドする場合がほとんどのことや、もともと体重の増えやすい体質の方が、ダイエット外来を受信するので、通院を継続することは非常に大事だと説明しています。
また、行事などで、カロリーの高いものを摂取してしまうことが多いため、事前に注意を喚起することを心がけています。
ごはんは1杯半程度お摂りしてもらい、油を制限し、おかずの品数、量を減らし、いわば、菜食主義に近い感じの食事にして頂くことを、患者さんに勧めております。
ダイエット外来のページに記載しておりますとおり、ダイエットの通院患者さんが多いのも当院の特徴です。
禁煙外来では、まず、一日に吸った本数と吸った年数をかけあわせてブリンクマンインデックスを求めて、治療を開始する指標とします。また、朝起きてからどのくらいの時間ででタバコを吸うかを尋ねて、タバコに対する依存度を判断します。
次に、初診の患者さんの場合、一酸化炭素測定装置で一酸化炭素濃度を測定し、一日の吸った本数と一致しているか確認します。次回の再診以後は、禁煙がきちんと行えているかのチェックに用います。
タバコには約4000種類の化学物質が含まれており、その内200種類が有害物質で、さらに60〜70種類の発がん物質が含まれていることを説明します。それが原因で多臓器に渡るがんが発症頻度が高くなること、および、脳出血、脳梗塞、狭心症をおこす確率が高くなることを説明します。
禁煙の患者さんには、主にチャンピックス(バレニクリン)で治療を行なっています。チャンピックスはタバコのニコチンレセプターに結合し、タバコをまずく感じさせる効果があります。また、この薬剤がたばこの上記レセプターにくっつき、軽いニコチン用作用があり禁煙の補助となることを利用して、楽に禁煙できるようにお助けすることを心がけています。
チャンピックスで治療しても、禁煙のコントロール状態がうまくいかないときは、ニコチネルTTS(ニコチン)という皮膚に貼って使うパッチを使用することもあります。
小児のお子さんの治療は、普通の風邪の場合原則としてお薬は1週間分お出しし、お子さんやご家族の負担に配慮しております。
あらゆる分野の小児の病気について一度診させて頂き、自分で治療可能な範囲のお子さんはできるだけ早期に元気になって頂くよう努力致しますが、お子さんの状態がよくない場合や、川崎病など特殊な病気の可能性がある場合は、すみやかに、提携病院に紹介することを心がけています。
水ぼうそうや、手足口病、伝染性紅斑(りんご病)などの発疹を伴う疾患についても経験が豊富ですので、安心して受診してください。
お出しするお薬の種類や、服用方法についても工夫しているところが当院の特徴です。たとえば、ジキリオンシロップ(ケトチフェンフマル酸塩、初めから小さな入れ物で小分けになっている)やシングレア(モンテルカストナトリウム、飲みやすい)などで処方し、小児の
患者さんの飲みやすさや待ち時間に配慮しております。ジキリオンシロップやシ ングレアはとてもお子さんが好む甘さの味で、飲みやすくできております。ま
た、ジキリオンシロップは初めから小さな容器に小分けになっており、シングレアは最初か らパック包装になっています。さらに、これらのお薬の適用年齢は幅が広くなっ
ており、処方しやすい利点もあります。
また、患者さんの好みに応じてシロップや粉薬(ドライシロップ)を使い分けております。
抗菌剤によっては、服用すると多少苦味がある場合があり、この場合ジャムやアイスクリームなど甘みの強いものと一緒に服用して頂き、それでも無理な場合はコンデンスミルクに混ぜて上あごに貼り付けて頂いています。
発熱がない場合は特に抗生剤、抗菌剤はお出しせず、お子さんの健やかな成長を妨げないよう配慮致しております。
予防接種についても、当院では、特に乳児期における複雑な予防接種スケジュールをお助けする目的で、初めての予防接種の予約を事務を通してご予約頂くと、予防接種をするために受診して頂いた際、今後の予防接種の計画について説明し、その都度次の予防接種の予約をこちらからご指示致しますので、支持にしたがい受付にてご予約ください。
医療用医薬品には同じ成分、同じ効き目でも値段の高い薬(先発医薬品)と安い薬(後発医薬品)があります。後発品は、欧米では一般名(generic name成分名のこと)で処方されることが多いため、ジェネリック医薬品とも呼ばれています。
どのような画期的な発明の医薬品でも、その発売からおよそ6年後、または特定年月で特許が切れると、その有効成分や製法等は共有の財産になり、医薬品製造業者は自由に医薬品を製造できるようになるため、同じ成分の医薬品より安く国民に提供できるようになります。
開発費
新薬(先発医薬品)を開発するには、約10〜15年の期間と150〜200億円の費用がかかるのに対し、後発医薬品の開発は3〜5年の期間と数千万円程度の費用で済むと言われています。
後発医薬品は、すでに使用された新薬で安全性と有効性が確かめられていますので、ヒトでの安全性や有効性を証明するための臨床試験をする必要がありません。先発医薬品と同じ成分、同じ効き目であることを証明する等、承認申請に必要な試験項目、書類が格段に少ないため安い費用で開発できるのです。
品質
ジェネリック医薬品と先発医薬品では、主成分が同じでも添加物や製法が異なります。その違いが、薬の効き方などに微妙に現れることもあります。ジェネリック医薬品は、厚生労働省での厳しい審査にパスしたものだけが医薬品として国民に提供されています。しかし、同じ成分でも全く同じ医薬品を作るのは不可能です。これは、ジェネリック医薬品の質が悪いのではなく、先発医薬品とよく似ているが違う医薬品であるということです。
メリット
まず、値段が安いことです。ジェネリック医薬品でもメーカーにより値段の差があります。他にもジェネリック医薬品はメーカーによって様々な特色があります。
先発医薬品が湿気に弱かったり、光に弱い性格を持っていても、ジェネリック医薬品は、それを改善したり、薬の味が改善されていることもあります。小児や老人が飲みやすい剤形等を開発することで、国民の皆様によりよく薬を飲んでもらえるように努力しています。
進まぬ普及
医師や患者に「安かろう、悪かろう」のイメージが根強くあることが考えられます。また、ジェネリック医薬品の弱点として、薬を安全に使うための情報が少ないことが挙げられます。医師が安心してお薬を出すために必要な薬の情報や提供体制が、一部の後発医薬品メーカーには出来ていないというイメージがあるのです。また、販路が少ないために、医療機関や薬局がジェネリック医薬品を入手しにくい事態も生じています。
しかし、最も重要なことは、ジェネリック医薬品は古い薬でもあるということです。新たな効果を謳って新薬が次々と生まれています。早く患者さんに良くなってもらいたくて、医師は新しい薬を使用しているのです。
(医療・医学ニュースより)
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